「トライトン」の悪路走破力がパジェロ級。SUVの洗練か、ピックアップの可能性か、そこが問題だ!
掲載 更新 carview! 文:塩見 智 33
掲載 更新 carview! 文:塩見 智 33
とうとう話題沸騰の三菱「トライトン」を公道で走らせる機会を得た。昨秋北海道のテストコースで試乗、およびパリダカチャンピオン(にして現在は三菱自動車社員)の増岡浩さんが運転する車両に同乗させていただき、高い悪路走破性は確認していたが、公道で乗用車として使うにはどうなのか、ようやく確かめることができた。
トライトンは1978年の発売以来、45年間、5世代にわたって世界約150カ国で(世代や市場によって車名は違ったが)約560万台が販売されてきた。日本市場でも過去の世代が販売されていたが、この度12年ぶりに復活販売された。
先代のそれよりもひと回り大きい新開発のラダーフレームに、2.4L直4ディーゼルターボエンジン(最高出力204ps、最大トルク470Nm)と6ATを搭載し、三菱が“ビーストモード”と呼ぶラギッドなスタイリングのトラックボディ(全長5360mm、全幅1930mm、全高1810mm、ホイールベース3130mm)を被せた。WLTCモード燃費は11.3km/L。
サイズは現在国内で売られる唯一のピックアップトラックであるトヨタ「ハイラックス」とほぼ同寸。車内は広く、後席の頭上、膝前ともに十分な空間が広がる。後席背もたれの角度も直立ではなくちょうどよい。インテリアに豪華な雰囲気はなく、ところどころプラスティッキーではあるが、グローブをした手で操作ができるスイッチ類のサイズが確保されるなど、使いやすく機能的に仕上がっている。
(次のページに続く)
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